
胃が重い、ムカムカする、苦しいような感じがするといった症状が胃もたれ。そんな状態では食欲もわきませんよね。
胃もたれは一過性のことがほとんどですが、できるだけ早く対処したいですよね。もし、慢性的に胃がもたれるという方がいらしたら、一度病院で診ていただくことをおすすめします。

胃もたれの原因って?

胃もたれというのは、胃に食べ物が通常より長くとどまっている状態です。
その原因は、大きく分けて2つ。胃での消化に時間がかかっているか、胃で消化された食べ物が出て行きにくい状態になっているか、です。
胃での消化に時間がかかる
口で噛み砕かれた食べ物は、食道を通って胃に入り、胃液と混ぜ合わされてかゆ状になり、十二指腸へと送り出されていきます。
このとき、食べ物の量が多過ぎると時間がかかるのは言うまでもありませんが、食べ物の種類によっても時間がかかることがあります。
時間がかかる
- 肉類
- 脂肪分
- 繊維質のもの
時間がかからない
- おかゆ
- うどん
- やわらかく煮た野菜

また、就寝中は胃のはたらきがゆっくりになるので、胃に食べ物がある状態で寝ると、起きているときよりも消化に時間がかかります。
胃から食べ物が出て行きにくくなっている
胃で胃液と混ぜ合わされた食べ物は、胃そのものの動きによって十二指腸へ送られます。
この胃の動きがにぶくなると、十二指腸へ食べ物を送るのに時間がかかってしまい、胃もたれを感じます。
胃の動きにかかわっているのは自律神経で、ストレスなどによってはたらきが低下します。ストレスがあると胃もたれを感じやすくなるのは、自律神経のバランスが乱れることによるものです。
胃もたれにどう対処する?

胃での消化に時間がかかる、胃から食べ物が出て行きにくくなっている、という2つの要因を考えると、その対処法もわかりやすいですね。
どか食い・早食いをしない
胃に一度にたくさん食べ物を入れてしまうと、消化に時間がかかってしまうため「腹八分目」をこころがけましょう。よく噛んで食べることで、胃に入る食べ物の大きさをあらかじめ小さくすると、負担を軽くできます。

寝る直前に食事をしない
寝る直前に食事をすると、消化に時間がかかり過ぎて胃もたれの原因に。寝る2~3時間前に食事を済ませるようにしましょう。また、脂っこいものや肉類は消化に時間がかかるので控えましょう。

ストレスをためない
ストレスによって胃腸のはたらきが悪くなります。軽い運動などで上手にストレスを解消しましょう。また、軽い運動は血行を促進して、胃のはたらきを助けます。
逆に、タバコは胃腸に良くないので、タバコでストレス解消するのは良くありません。
