人々の健康に貢献
ジェーピーエス製薬の漢方薬は固液分離工程で遠心分離機を用い、生薬と抽出液を分離させています。遠心力を利用することで生薬を無理に搾ることなく抽出液を取り出すことができます。また、濃縮の際には短時間かつ低温で行うことにより、土瓶で煎じたのと同じように、香りを飛ばさず色鮮やかなエキスを製造しています。このような高品質な漢方薬を安定供給することに加えセルフプリベンション(自己予防)・セルフメディケーション(自己治癒)の考えを浸透させ、自然と調和したライフスタイルを提案することにより、人々の健康に貢献しています。
国内一貫製造
生薬の管理から、エキスの製造、包装まで、自社工場で国内一貫製造を行い、高品質な漢方、生薬製剤を製造できることが強みです。
厳選された生薬
品質のクオリティを大きく左右するエキスの原料・生薬は、生薬ごとに品質を厳しくチェックし、可能な限り原形に近い形で仕入れています。
水へのこだわり
自社工場で水を精製し、常に一定品質の綺麗な水を、エキス抽出に使用しています。排水も、微生物の力を借りて浄化しています。
JPSエキスロゴマークについて
「エキス」は漢方製剤の品質を大きく左右します。この品質の根幹である「エキス」を一から丁寧に製造しており、創立以来エキスへのこだわりを貫いています。JPS エキスロゴマークは、『ジェーピーエス製薬は、高品質な医薬品を提供することにより、人々の健康で豊かな生活と医療の未来に貢献します』という厳格なJPS品質方針に基づき、栃木県の自社工場で製造された漢方エキスを使用しているということを証明しています。
この記章を付けた社員は、JPS社員研修を受け、正しい医薬品情報を提供できるように日々研鑽しています。
BCPの策定
BCP(Business Continuity Plan)とは…自然災害や感染症のパンデミック等による不測の事態が起きた際に、企業の倒産や経営縮小を防ぎ、事業を継続できるようにするための計画のこと
製薬企業として医薬品を安定供給することはひとつの使命です。
また、事業が縮小すれば従業員の雇用にも影響が及びます。
緊急事態から人を守り、事業を守るために、当社ではBCPを策定しました。
東日本大震災直後の生薬倉庫
従業員の命を守る
災害時に落下物や什器の転倒などによる被害が出ないよう、本社・工場・地方連絡所すべてで棚の固定などの対策を行いました。また、災害時に適切な行動がとれるよう、防災マニュアルを組み直しました。
工場防災訓練(2022年8月)
自力で立て直す
ジェーピーエス製薬が目指すのは、支援を受けるのではなく、支援を行う企業です。そのためには救助や軽度の手当て、食料などは自社の力のみで行えるようにしておく必要があります。各拠点の備蓄の調達や、救助用品の整備を行いました。
また栃木工場では、停電した状況から外部電源なしに発電を行えるよう「ブラックアウトスタート」の訓練を実施しています。
本社備蓄品(一部)
地域支援を行う
栃木工場では芳賀町および真岡市との災害時応援協定を結んでいますので、災害時に無料充電所として施設を提供することが可能です。
栃木工場コジェネレーションシステム
BCPは今後も定期的に見直しと改訂を行い、事業継続のために万全の体制を整えます。
地域社会への貢献
災害時における一般用医薬品の供給に関する協定
パートナーシップの一つに、「災害時における一般用医薬品の供給に関する協定」があります。本協定は工場がある栃木県芳賀町や真岡市とのパートナーシップの一環であり、災害時において医薬品を円滑に提供するためのものです。また、工場はエネルギー供給システムを導入しており、芳賀町とは、災害時に携帯電話等の無料充電場所として提供する協定を結んでいます。
小学校の社会科見学
近隣小学校の社会科見学の一環として、JPS kampo lismの店舗にお越しいただきました。生薬原材料を手に取って匂いを嗅いだり、ごりごりと薬研を体験しながら、漢方薬への理解を深めていただきました。
創テラスフェスタに出展
横浜市の埋蔵文化財センターで開催された地域イベント「芋煮会&創テラスフェスタ」に出展しました。薬研体験や生薬の陳列などを通して生薬を身近に感じていただき、地域の皆様と楽しい時間を過ごしました。
地球の恒常性を維持
生薬残渣の活用
漢方薬の製造工程で発生する生薬の搾りカスを、近隣農家の方々により、肥料や堆肥の材料として利用していただいています。その日の生産量にもよりますが、1日2tトラック2~4台分ほどの生薬残渣が出ます。現在、生薬残渣の再利用率は100%となっていますが、安定した再利用を続けるためにも、受け入れ先の探索も継続していかなくてはなりません。
生薬残渣の受け入れ先ご紹介
1.ビックドリーム大島牧場様
栃木県芳賀町にあるビックドリーム大島牧場では、約60頭の牛を飼育しています。牛糞、もみ殻などと生薬残渣を混ぜて堆肥を作り、牧草の肥料として使って頂いています。搾乳牛からのミルクは、とてもコクのある牛乳になります。
牛→糞→堆肥→牧草という、ほぼ完全な循環型を形成しています。
生薬残渣入り肥料を使って育てた牧草を食べて大きくなった元気な牛たち
2.小塙農家様
ご夫婦と息子さんの3人で農業を営んでおられ、メインは稲作でアスパラガスも栽培しておられます。アスパラガスの植え替えは約8年ですが、ここでは17年前の株が生き生きとしています。
大きく育ったアスパラガス
3.社員による家庭菜園
生薬残渣は、弊社社員の家庭菜園の肥料としても活用されています。
生薬残渣入りの肥料を用いると、保水性、通気性が保たれた良い状態の土壌を保つことができ、少ない肥料で野菜を作ることができます。
根を大きく這わせて育てた野菜は、とても美味しいと評判です。
トマト、ナス、白菜、大根などの野菜や、お米を育てています。
白菜
大根
お米
微生物を使った排水処理
工場からの排水は、排水処理施設に集められます。シュードモナス属やバチルス属などの好気性細菌が排水中の有機物を吸収・分解する働きを利用して処理します。このような微生物を効率よく働かせるために、排水のpH調整、反応タンクへの有機物の流出量調整や酸素濃度、濁度や色度などの管理を行っています。このほか砂濾過器や活性炭吸着塔などを利用し、きれいな状態になった水を放流しています。この取り組みは、河川や土壌への有機物を含む排水の流入を防ぐことで水質悪化の防止に繋がります。
浄化前の排水
機械を洗ったときの洗浄水や生活水、汚水など工場からの排水は全て綺麗になって放流されます。
浄化中
曝気槽と呼ばれる排水処理設備で、微生物を使って排水中の汚濁物質を分解し浄化していきます。浄化中は一時的に黒く濁ります。
浄化後の放流水
放流するためには、10以上のプロセスを経て浄化し、更に厳しい基準をクリアする必要があります。
管理項目は多岐に渡り、日常管理項目、隔日管理項目、週管理項目、月報告を行っています。また、定期的に専門業者に管理・検査を依頼しています。
CO2の削減計画
日本製薬団体連合会が、2050年カーボンニュートラルに向けて「2050年CO2排出量ネットゼロ」を長期ビジョンとし、「CO2排出量を2030年度に2013年度対比で、46%削減」をフェーズII目標とする見直しを発表しました。ジェーピーエス製薬では、フェーズIIを達成できるように目標を設定しました。
*2013年度比
エネルギー供給システム コジェネレーションシステム
*2013年度比
電気自動車導入
2020年:
栃木工場、エネルギー供給システム導入により約7%のCO2削減効果
2021年:
2030年度までに2013年度比-46%を目標に設定
※本社・工場ともにscope1・scope2のみの数値
ダイバーシティ&インクルージョンの推進
従業員満足度 幸せの向上
※2024年1月時点
TOPICS
- 2024年4月12日 横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs” Superior(スーペリア)にランクアップしました。
- 2023年11月 「JPS SHIRETOKO REPORT」をアップロードしました。
- 2022年6月 みずほ銀行からSDGs推進サポートファイナンスを受けました。
- 2022年3月 横浜市SDGs認証制度″Y-SDGs″の認証を受けました。
- 2022年1月 「とちぎSDGs推進企業制度」への登録のお知らせ
- 2021年6月25日 三井住友銀行からSDGs推薦融資を受けました。