季節の健康と漢方 - かぜ

かぜイメージ

かぜ

かぜは誰でもかかることがありますが、人によって症状はさまざまです。 また、ひきはじめから治るまでにはある程度時間がかかる場合があり、ずっと同じ対処をしていればいいというわけではありません。 たとえば、漢方のかぜ薬といえば葛根湯と思っていませんか? 葛根湯はひきはじめのかぜによく効く処方ですが、かぜの進行や症状の変化に合わせて、適した処方も変化していきます。 ここでは、かぜのひきはじめ、熱が高いとき、こじらせてしまったときの対処法をご紹介します。

ひきはじめには

症状は?

ゾクゾクとした寒気やのどの痛み、頭痛などがあります。熱はまだあまり高くなく、汗をかいている場合とかいていない場合があります。

対処法は?

体を温かくして、早めに休養をとりましょう。 また、温かく消化の良い食べ物や飲み物をとりましょう。うどんや鍋もの、くず湯のほか、おろした大根やしょうが、刻んだねぎにお湯を注いだものなどがおすすめです。

ひきはじめのイメージ

熱が高いとき

症状は?

熱が高くなるのは、体内に侵入したウイルスを、熱を上げることでやっつけようとしているためです。 発熱の必要がなくなると、今度は体温を下げるために汗をかきます。 濃い鼻水やたんが出ることもあります。

対処法は?

心身ともに安静にして、十分に睡眠をとりましょう。 汗をかいたら、肌着をすぐ取り替えましょう。 また、熱が高いときは、氷枕や氷のうなどで頭を冷やしましょう。

こじらせてしまったら

症状は?

かぜが治りきらずに、せきが長引いたり、微熱が続いたりすることもあります。 せきや微熱が続くと、体力を消耗してしまいます。

対処法は?

たんぱく質やビタミンなど栄養のバランスが良く、消化の良い食べ物をとるようにしましょう。アルコールやタバコは、気管支に刺激を与えるので控えましょう。 また、気管支に入る空気の温度変化や乾燥によってせきが出やすくなることがあるので、出かける前にマスクをすると、急激な温度変化や乾燥などを防げます。

おすすめの漢方薬

まおうとう

麻黄湯

体のふしぶしが痛む、ひきはじめのかぜに。汗を出して熱を下げる。体力のある人向け。

かっこんとう

葛根湯

寒気がして肩がこる、ひきはじめのかぜに。体を温め、汗を出す。比較的体力のある人向け。

しょうせいりゅうとう

小青竜湯

咳、鼻水、うすい水のような痰が出る人に。比較的体力のない人向け。

しょうさいことう

小柴胡湯

口が苦い感じがして食欲がなく、吐き気がある人に。胃のはたらきを高める。体力が普通の人向け。

さいこけいしとう

柴胡桂枝湯

腹痛があり、微熱や吐き気などがあるかぜの中期から後期の症状に。体力は普通、またはやや虚弱な人向け。

さいこけいしかんきょうとう

柴胡桂枝乾姜湯

冷えや口の乾きがある、かぜの後期の症状に。体を温め、寝つきなどを良くする。体力は普通、またはやや虚弱な人向け。

まおうぶしさいしんとう

麻黄附子細辛湯

手足が冷たく、めまいがある人のかぜに。体を温める。虚弱な人向け。

まきょうかんせきとう

麻杏甘石湯

せきが出て、のどの渇きが強いかぜ、ぜんそくに。比較的体力がある人向け。

ほちゅうえっきとう

補中益気湯

体力や元気がなく、胃腸のはたらきが衰えている人のかぜ、疲労倦怠、食欲不振に。虚弱な人向け。

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